Oracle VM VirtualBoxとは、x86仮想化ソフトウェア・パッケージの一つ。
Windowsパソコンに、VirtualBoxをインストールして、Linuxサーバーを構築してみましょう。
ホストOS | Windows XP Pro 32bit版 SP3 |
ゲストOS | CentOS6.3 64bit版 |
VirtualBoxのサイトから、最新版のインストーラーをダウンロードします。
VirtualBox 4.2.6 for Windows hosts -> x86/amd64 というようなリンクをクリック。 ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックして、VirtualBoxをインストールします。
CentOSのサイトから、最新版のisoファイルをダウンロードします。
Downloads -> Mirrors -> Asia という具合にリンクを辿っていくと、日本のミラーサイトを確認できます。 =IIJや理研などのミラーサイトがありました。
最小構成の「minimal.iso」を使い、後で必要なソフトを追加する形を取りましょう。
VirtualBoxで、仮想マシンを新規作成して、CentOSをインストールします。
必要に応じて、CentOSにGUI環境を追加します。
(参考)CentOS6.3をGUI環境にする方法|株式会社エイシステムデザイン http://www.asystem-design.co.jp/blog/?p=102
前提として、外部ネットワークにつながっていること。 root権限で実行すること。 ・gccをインストール
#yum groupinstall “Development Tools” ↓ ・XWindowをインストール
#yum groupinstall “X Window System” “Desktop” ↓ ・インストールが完了したら、xwindowのテスト
#startx ↓ ・デフォルトでGUIになるようランレベルを変更する(不要?)
#vi /etc/inittab id:3:initdefault: → id:5:initdefault に変更 ↓
#reboot おまけ ・日本語化する(不要?)
#yum -y groupinstall “Japanese Support” ※コマンドラインでの日本語入力切替はctrl+space
ゲストOSでWebサーバーを構築するとき、ゲストOS側のNICは2枚挿しにした形にして、ネットワークの設定を行ないましょう。
(参考)VirtualBoxのネットワーク環境
続いて、以下の設定変更を、ゲストOS(CentOS)側で行ないます。
# /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0
DEVICE="eth0" BOOTPROTO=dhcp HWADDR="08:00:00:00:00:00" # ココは環境ごとに違う NM_CONTROLLED="yes" ONBOOT="yes"
# /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1
DEVICE="eth1" BOOTPROTO=static HWADDR="08:00:00:00:00:01" # ココは環境ごとに違う NM_CONTROLLED="yes" ONBOOT="yes" IPADDR=192.168.56.11 NETMASK=255.255.255.0 NETWORK=192.168.56.0 BROADCAST=192.168.56.255
2枚目のNICは、IPアドレス固定で使います。 =このIPアドレスで、ホストOS側からゲストOS側にアクセスします。
VirtualBoxで仮想マシンにOSを入れた直後は、デスクトップ画面をクリックするとマウスカーソルがゲストOSの中に入ってしまい、右Altキーを押さないとホストOSにカーソルが戻ってきません。 =これをマウスキャプチャーと言います。
このままでは使い勝手が悪いので、ホストOSとゲストOS間でマウスカーソルをシームレスに移動させるために、「Guest Additions」というソフトをゲストOSにインストールします。
ゲストOSとホストOSの間で使える共有フォルダーを作りましょう。 (ファイルのコピーとかで便利!)
(参考)VirtualBox 4 における共有フォルダの自動マウントの設定 http://vividcode.hatenablog.com/entry/virtualbox/shared_folder
ゲスト OS 側での設定 ゲスト OS が Linux で、共有フォルダの自動マウントが有効な場合は、以下の位置に自動的にマウントされます。 /media/sf_NAME NAME は、ホスト OS 側で設定した 「名前」 の値になります。
CentOSで、カーネルをアップデートしたら、一度インストールした「Guest Additions」が使えなくなりました。 その際は、再度「Guest Additions」を入れ直せばOKです。